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YAPC::Kyoto 2023 でボランティアスタッフやりました #yapcjapan

3/19に開催されたYAPC::Kyoto 2023にボランティア参加しました。私はアトリウムの入り口で受付やっておりました。
yapcjapan.org

受付してて、なんか見覚えある方のQRコードを通すと見覚えある名前で「お久しぶりです!」みたいなことがむちゃくちゃあって面白かったです。ちなみに、前回にボランティアしたのは YAPC::ASIA 2012でした。実に11年ぶり。

自分は非エンジニアで、PerlといえばKENTさんのCGIぐらいしか触ったことないですが、2006年から「Perlの会社」で働いてて普通にお世話になっているというのと、その界隈の知り合いや友達も多いということで、なんとなくYAPCのお祭り感は毎回伝わってくるという感じでした。やっぱり現地で参加するのは独特の熱気があっていいですね。

ボランティアスタッフというのは気楽なもので、コアスタッフの手足として動いていれば良く、あとは見知った人たちが楽しそうにしているのを眺めて嬉しくなったりできますし、美味しいお酒も飲めます。
ぜひ非エンジニアの皆さんにもボランティアをおすすめしたいです。

思うに、テック系企業の非エンジニアがテック系カンファレンスを手伝うのは下記のようなメリットがあります。

  • テック文化に触れられて楽しい
  • 社内のエンジニアが話してたようなことが発表されており、登壇されているスピーカーさんがわかりやすく話すのでなんとなくわかった気になれるような気がする
  • エンジニアのボランティアはセッションを聞きたいという気持ちもあるだろうけれど、非エンジニアの場合そこまでではないので、業務に専念しやすい
  • テック文化に親和性高い非エンジニアがそれなりのボリュームで存在するというのは、企業イメージとしてなかなか良い、のではないだろうか?
    • なにげに受付にリコさんいるんだ!ってけっこう驚かれた。会社の命令で行ったわけじゃないけど会社総出で支援している印象にはなったと思う(というか、実際いろんな職種の人が参加してたので総出で支援してる)

なのでおすすめです。(が、ボランティアが増えすぎて応募してもお断りされたら悲しい。次回も参加したい)

セッションでは、ゲスト対談の「法と技術の交差点」 が、自分の領域に近い話で興味深かったです。ちょうどアトリウムでの開催だったので受付から聞くことができました。質疑がリアルタイムで流れて拾って行くというスタイルは聴衆がどういうところに興味を持っているのかというのを把握しながら進行できるから、司会力は試されるけどすごく良いと思いました。このスタイルでの発表、機会があったらやってみたい。

今回は、AI学習のためのデータ利用とそれにまつわる権利関係の話がホットな感じでしたが、考えてみるとこれは平成30年の著作権法改正(第四十七条の五)が今になって効果を発揮しているわけで、そういえば、あの改正の時にはモバイルコンテンツフォーラムで議論してパブコメ出したなとか、いろいろ感慨があります。

法律って偉い人がトップダウンでつくるだけのものではなく、パブコメとか意見を伝えられる手段もある*1ので、もっとみんな関心持つといいなと思ったのと、今後、著作者がAI学習させたくないデータについては、対談でも例に出されていたrobot.txtみたいな感じで、学習する側の仁義としてなんかオプトアウト手段をつくるのも必要になるだろうなと思ったりもしました。

データを自由に使えるという法律ではあるものの、決して「何でもあり」というわけではなく「当該公衆提供等著作物の種類及び用途並びに当該軽微利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。」という条文があるので、そのへんでいろいろ紛争も起きて共有地のルールができていく感じなんだろうなと思っています。

あと、最後、My上長である大西さんのキーノートが良かったです。途中で声をつまらせてらっしゃったけど、自分もその歴史の結構な部分を見てきているので、気持ち的にくるものがありました。自分もちゃんとプレゼンス上げていかんとあかんな、モブから脱出してえなあ、そんな気持ちになりました。現地で見れて良かった。
自分の仕事であるインターネットサービスの Trust&Safety領域でもたまに勉強会とか発表会やってますが、小規模でも何かイベント開催したくなりました。

ともあれ、来年もYAPCぜひ参加したいです!スタッフのみなさん、参加者のみなさん、お疲れ様でした!

*1:パブコメ募集はこういうとこで確認できる public-comment.e-gov.go.jp